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FC東京×大宮@味スタ

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 ホーム味スタの大宮戦も“鬼門”なのか。

 Jリーグが開幕。FC東京がホームの味の素スタジアムで迎えるのは、昨季J2で優勝を果たした大宮。ただし、大宮とのホームでの対決には近年嫌なデータがあった。
 
2010/09/25 第24節 FC東京 0-1 大 宮
2012/08/18 第22節 FC東京 0-1 大 宮
2013/04/06 第05節 FC東京 0-1 大 宮
2014/05/06 第12節 FC東京 0-1 大 宮

 対戦がなかった2011年と2015年を除くと、2010年以降のホーム味の素スタジアムでの大宮との対戦は全て0対1で敗戦している。だが、Jのトップへの“頂戦”を掲げたように、その流れを圧倒的な力で断ち切り、昇格組の大宮にJ1の貫録を見せつける幸先の良いスタートを切るはずだった。
 しかし、結果はこれまでのジンクスを積み重ねるような0対1での敗戦。「開幕戦は思い通りにいかないもの」「“34分の1”の試合に過ぎないから慌てることはない」という見方もあるだろうが、それはこれまでにJリーグで優勝や優勝争いを経験したチームが言うこと。あくまでも眼前の試合に食らいつき、勝利を積み重ねていかなければならないチームであるはずのFC東京は、早くも“頂戦”への二文字が揺るぎ始めていると言わざるをえない。

 ラグビーのスーパーリーグに参加したサンウルブズの試合を観に来たのだろうか。そんな皮肉も言いたくなるほど、前へパスを出さなかったり仕掛けていかないのは何故なのか。最終ラインとボランチあたりで左右にパスを繋ぐばかりで推進力が全く見られない攻撃では、4人、時には5人を最終ラインに固めて守る大宮のディフェンスは破れない。ボランチの梶山への縦パスがほとんど入らないものだから、両サイドをボールが行ったり来たりするばかり。しかも、エリア付近に進出したところでダイレクトプレーもほとんど見せず、切り返しばかりで時間をロスするから、速攻を仕掛けられそうな場面でも大宮に帰陣の時間を与えてしまう。アタッキングサードからのチャンスではシンプルにゴールを狙わずに狭い地域に入ってギャンブル性の高いスイッチパスを試みた結果、相手DF陣の網にかかってボールを失うなど、攻撃もチグハグ。
 前半15分過ぎからはほとんどの時間帯をFC東京が支配していたが、シュートの意識の低さにストレスを感じるばかり。大宮は正直なところ、攻撃での怖さは皆無だったが、点を獲りに行く策を授けなければと焦ったのか、城福監督が早々と2枚目のカードを切って中島をピッチに入った矢先に、その中島の対応から速攻を仕掛けられ、ディフェンス陣が翻弄されて岩上に決められて失点。

 最低でも同点にして勝ち点を挙げることが最大の命題となるはずだが、前線で積極的にゴールを狙いに動けそうな外国人FWはベンチにさえ入っていない。そこで、ACLでも出場していなかった田邉草民を梶山に代わって3枚目に投入するも、その意図も微妙で、攻撃のギアが上がることはなかった。精度を欠いていたが、中島翔哉一人だけがゴールを狙おうとファイトしていたようにしか見えなかった。

 フィッカデンティだったら勝てた試合などというつもりは毛頭ない。とはいえ、クラブ史上最高の成績を収めた監督を辞めさせ、Jリーグで優勝するために始動した体制が、J2からの昇格チームにホームで負けるというのはあってはならない事態だ。これまでの堅守では攻撃に上積みすることが出来ないということで、城福監督の思い入れの深い選手を呼び、フィッカデンティが築き上げた土台に“アクション”というアクセントを加えるはずだったが、目の前で体現されたサッカーは攻撃はおろか、その土台さえ見えなかった。
 さらには、怪我人が続出している厳しい状態であることは解かるが、橋本拳人を右SBとして出場させるなど従来とは異なる不慣れなポジションを配したところ、結果を出せないばかりか苦手意識を生み出す一端にもなってしまった。そういえば、ボランチに羽生と徳永を配したりして急場を凌ごうとするも勝ちから見放され、その後降格に繋がったあの時の城福監督の姿すら見え隠れしてしまっていた。

 もちろんプレイするのは選手たちだ。アクションしていくといっても、常にボールを保持してからルックアップで時間をかけていては、アクションの質を保つのは難しいだろう。アクションする最大の意味は、点を獲ることに他ならない。その点を獲る形や人選も効果を発揮しなければ、全ては絵に描いた餅となってしまう。

 まだリーグは開幕したばかりと悠長なことを言っている暇はない。昨季同様に2ステージ制は短期決戦、一つの負けが命取りになる。怪我人の復帰もすぐには見込めず厳しい状況だが、すぐに控えているACLへの準備ともども、再構築を早急に願いたい。

◇◇◇

【J1リーグ戦 第1節】
2016年02月27日/味の素スタジアム/19:04キックオフ
観衆:25,776人
天候:晴、弱風
気温:10.2度/湿度:51%
主審:松尾一/副審:三原純、武部陽介

 FC東京 0(0-0、0-1)1 大 宮

得点:
(東):
(宮):岩上祐三(69分)

46分:水沼 宏太→河野 広貴
68分:東 慶悟→中島 翔哉
77分:梶山 陽平→

≪スターティングラインアップ≫
47 GK 秋元陽太
37 DF 橋本拳人
03 DF 森重真人
05 DF 丸山祐市
02 DF 徳永悠平
07 MF 米本拓司
10 MF 梶山陽平 → 田邉草民(77分)
48 MF 水沼宏太 → 河野広貴(46分)
38 MF 東慶悟  → 中島翔哉(68分)
20 FW 前田遼一
44 FW 阿部拓馬

≪サブスティテューション≫
31 GK 圍謙太朗
25 DF 小川諒也
04 MF 高橋秀人
22 MF 羽生直剛
27 MF 田邉草民
17 FW 河野広貴
39 FW 中島翔哉

≪マネージャー≫
城福浩

◇◇◇

【J1リーグ】
≪1stステージ≫
第01節 2016/02/27(土)19:00×FC東京 0-1 大 宮(H・味スタ)

第02節 2016/03/06(日)15:30 FC東京×仙 台(A・ユアスタ)
第03節 2016/03/11(金)19:00 FC東京×神 戸(H・味スタ)
第04節 2016/03/19(土)15:00 FC東京×鹿 島(A・カシマ)
第05節 2016/04/02(土)16:00 FC東京×名古屋(H・味スタ)
第06節 2016/04/10(日)19:00 FC東京× 柏 (A・ 柏 )
第07節 2016/04/16(土)15:00 FC東京×川 崎(H・味スタ)
第08節 2016/04/24(日)14:00 FC東京×甲 府(A・中銀スタ)
第09節 2106/04/29(金)17:00 FC東京×福 岡(H・味スタ)
第11節 2016/05/08(日)16:00 FC東京×湘 南(A・BMWス)
第12節 2016/05/13(金)19:00 FC東京×鳥 栖(H・味スタ)
第13節 2106/05/21(土)14:00 FC東京×浦 和(A・埼 玉)※ ACLラウンド16進出 → 2016/06/22(水)に変更あり
第14節 2016/05/29(日)17:00 FC東京×G大阪(H・味スタ)
第15節 2016/06/11(土)    FC東京×磐 田(A・エコパ)
第10節 2016/06/15(水)19:00 FC東京×広 島(H・味スタ)
第16節 2016/06/18(土)    FC東京×新 潟(H・味スタ)
第17節 2016/06/25(土)    FC東京×横浜FM(A・日産ス)

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